空間系サウンドは、リッチな気分にさせてくれる!
ギター大好き~ミチヒサだよ!
今日は、空間系エフェクターについて。
(このページは “音楽ギター編:Vol.23” になります)
・どんな場面で使うといいの?
などなど…。
空間系エフェクターとは、ギター・サウンドに広がりを与えてくれるエフェクター。様々な空間系エフェクターがあるが、ジャンルを問わず使われている。
あなたのカラーを作るための、大切なエフェクターなんだよね。たくさんあって、悩んでるって?でも、大丈夫~私は全力で応援するよ!
ここでは、私があなたの友達!
空間系エフェクターは、ギタリストの必需品!
音の響きって、様々だよね。それを再現してくれるのが、空間系エフェクター。
今では当たり前になったけど、エフェクターの無かった時代は大変だったようだ。
残響を得るために、様々な環境でレコーディングする。例えば、残響が欲しければ広い部屋を使う。海外では、古い城を使っていたという話しもある。
空間系エフェクターの登場によって、そんな苦労もなくなった。今では、どんな環境の残響音も作ることができる。
上手く使って、あなただけのサウンドを作っていこう!
空間系エフェクターは、2種類ある!
空間系エフェクターには、リバーブとディレイがある。どちらも、音の広がりなんだけど、共通していることがある。それは…。
原音から遅れてくる音!
この2つを訳すと、リバーブは残響、ディレイは遅延。どちらも、原音から遅れてくる音が足されているというのは、分かるよね?
リバーブはギターに限らず、殆どの楽器に使われている。レコーディングでも、無くてはならないエフェクターだ。
音を馴染ませるといった効果もあるが、何故リバーブが必要なのか?それは…。
残響音のない場所は無い!
絶対とは言わないけど、街中でも山中に行っても、残響音は聞こえている。要は、残響音が無いと不自然と言うか、不安な気持ちになる。
タイトなリフを弾く時に、あえてリバーブをオフにすることもあるけどね。これも、リバーブの使い方の一つだよ。
リバーブの使い方!
ギターから出力された音に、残響を与えるエフェクターがリバーブ。リバーブを掛けると、何故か上手く聴こえる。
歌が上手くない人が、お風呂で歌うと上手く聴こえる。分かりやすく言えば、それと同じだね。
ギターを演奏する時は、基本リバーブは掛けっぱなしでOK!
しかし、強く掛けるとパワー感が失われ、音が引っ込んでしまう。あくまでも、リバーブは軽く掛けるようにしよう。
感覚的には、バンド演奏中ではリバーブが目立たなくなる!というのが目安だね。リバーブは残響音なので、さりげなく掛かっている程度で十分。
リバーブ・エフェクターには、様々なつまみが付いている。かなり細かくセッティングができるので、代表的なつまみの使い方を覚えておこう。
・MIX:原音とエフェクト音を調整する。右に回すと、エフェクト音が増え、回しきると原音が消えてしまう。
・LEVEL:エフェクト音の音量を調整する。
・DECAY:エフェクト音の減衰する速さを調整する。
・TONE:エフェクト音の音色を調整する。
・PRE DELAY:エフェクト音が鳴り始める時間を調整する。
これらは、エフェクターによって違う名前の場合もある。
アンプに付いているリバーブは、つまみが一つなので、エフェクト音の残響の長さを調整するだけ!と覚えておこう。
ディレイの使い方!
入力された音を、繰り返し再生するエフェクターがディレイ。やまびこ(こだま)効果!とも、呼ばれている。
遅延音が奥行きを演出してくれるので、サスティーンを得ることができる。ギター・ソロだけではなく、バッキングに厚みを出すのにも効果的だ。
・単音弾きだと、音圧がなくなってしまう。
・間が空くと、寂しくなってしまう。
こんな時は、ディレイを上手く利用してみよう!
ディレイ・エフェクターにも、様々なつまみが付いている。細かいセッティングが求められるが、つまみの使い方はシンプルなので覚えておこう。
・LEVEL:エフェクト音の音量を調整する。
・TIME:エフェクト音が返ってくるまでの時間を調整する。
・FEED BACK:エフェクト音の繰り返す回数を調整する。
これらは、エフェクターによって違う名前の場合もある。もっと細かな設定をできるものもあるが、基本は上記3つで成り立っている。
コンパクトとマルチは、どちらがいいの?
音楽ギター編:Vol.13でも話したけど、マルチ・エフェクターは色々なエフェクターが入っているので、とても便利だ。空間系エフェクターも、数種類入っている。
例えば、リバーブとディレイを使う場合をくらべてみよう。
コンパクト・エフェクターなら2個必要になるが、拘りのエフェクターを使うことができる。リバーブとディレイの2in1といったエフェクターもあるけどね。
ディレイの場合は、数種類のタイムを使うことが多い。基本、1種類しかタイム設定ができないので、使うタイムに応じてエフェクターを増やさなければならない。
但し、コンパクト・エフェクターでも、数種類の作った音を切り替えられるものがある。こういったエフェクターを使えば、1個のコンパクト・エフェクターで済む。
マルチ・エフェクターなら、もちろん1台で済む。数種類のディレイ・タイムを、フット・スイッチ等を使って瞬時に切り替えることもできる。
セーブ数も多いので、曲ごとにタイム設定することも可能だ。但し、リバーブとディレイの両方の音が気に入らないと、困るけどね…。
コンパクト・エフェクターかマルチ・エフェクターにするかは、あなたがどんな使い方をするかで決めるといい。
私は、使う場所によって使い分けている。スタジオ練習では、リバーブはコンパクト・エフェクターで、ディレイはマルチ・エフェクターを使っている。
リバーブは殆ど固定だから、ディレイが使いやすいものを選んでいるよ。
空間系エフェクターを探そう!
空間系エフェクターは、他のエフェクターに比べると値段が高い。頻繁に買い替えるものではないから、最初に気に入ったエフェクターを見つけるのがいいね。
いつもなら、あなたが好きなギタリストが使っているエフェクター!と言いたいところだが(笑)。歪み系エフェクターと違って、空間系エフェクターは…。
使い勝手を優先させよう!
空間系エフェクターも、癖や音は全く違う。ある程度、自分が気に入った音が出るのなら、次に使いやすさを考えた方がいい。
コンパクト・エフェクターを幾つも使うなら、エフェクター・ボード、スイッチャー、電源回り、パッチ・ケーブル等も、しっかり考えなければならない。
空間系エフェクターの音を、たくさん使う!というのなら、扱いやすくて切り替えが簡単な方が、ライブではトラブルに合わずに済むだろう。
最初に空間系エフェクターを選ぶのなら、定番と呼ばれているエフェクターを選ぶといい。使い勝手や音は、間違いないからね。
気になるエフェクターを見つけたら、メーカーのホームページを見てみよう。使い勝手が良いのか?あなたが求めているものなのか?
あとは、YouTubeの試奏動画を参考にするのもいいだろう。
おすすめリバーブ・エフェクター!
シンプルなものから、深く作り込めるものまで、様々なエフェクターがある。あなたに合ったリバーブ・エフェクターを見つけよう。
・BOSS【RV-6】
8種類のモード以外は、音色を調整するつまみが3つのみ。シンプルで、直観的に音作りができる。安価だが、サウンドは良質だよ。
・BOSS【RV-500】
更に作り込みたい、プリセットも欲しいなら1ランク上のモデル。シンプルなリバーブから、飛び道具的なサウンドまで作ることができる。
・ELECTRO-HARMONIX【nano Holy Grail】
3種類のモード以外は、音色を調整するつまみのみ。素晴らしいリバーブ・サウンドを得られるが、ON時にレベルが下がるので、常時ON派向きだね。
・ELECTRO-HARMONIX【OCEANS 11】
11種類のモードから選んで、あとは3つのつまみで調整するだけ。定番から、ぶっ飛んだサウンドまで、これ1台で完結できる。
・STRYMON【blueSky Reverb】
3種類のモードから選んで、あとはガッツリ音作り。3種類のモードが、音作りを助けてくれる。ラック・エフェクター並みの、サウンドを得ることができる。
・STRYMON【BIGSKY Reverb】
12種類のモードを備えた、1ランク上のモデル。これ1台あれば、思い通りのリバーブ・サウンドを作ることができるだろう。
・FENDER【MARINE LAYER REVERB PEDAL】
シンプルだが、多彩なサウンド・メイクができる。フェンダーのリバーブが好きなら、これ一択だね。
・TC ELECTRONIC【Hall of Fame2】
8種類のモードが選べ、自分好みに音作りができる。色々なリバーブを試したい人には、コスパも含めお薦め。
他にも、たくさんのエフェクターがある。メーカーによってカラーが違うので、まずはメーカーを絞ると見つけやすいだろう。
おすすめディレイ・エフェクター!
リバーブ以上に、幅広いエフェクターが揃っている。ディレイには、アナログ・ディレイとデジタル・ディレイがある。この2つの違いとは?
アナログ・ディレイは、ディレイ音が、原音から劣化して聴こえる。暖かく、自然なやまびこ。
デジタル・ディレイは、ディレイ音が、劣化しない。原音が、忠実にディレイ音になる。冷たく、機械的なやまびこ。
どちらが良いとは、言えない。これは、あなたが求めるサウンドによる。私は、両方を使い分けるようにしているよ。
・BOSS【DM‐2W】
スタンダードとカスタムの、2種類のモードを搭載。スタンダード・モードは、オリジナルDM‐2を完全再現。3つのつまみで、簡単設定。暖かみがあり、クリアなサウンドだ。
・MXR【Carbon Copy】
3つのつまみで調整するだけなので、直感的に操作ができる。レンジが広く、温かみのあるサウンド。とてもクリアなので、幅広いサウンドに対応できる。
・MAXON【AD10】
こちらも、シンプルなので操作は簡単。原音とディレイ音の分離が良く、とてもクリアだ。音が潰れることもなく、レンジも広いので、使い勝手が良いエフェクターだね。
・BOSS【DD‐200】
12種類のモードを搭載し、4つのメモリー機能。操作も簡単で、多彩なサウンドを作ることができる。ペダルに角度が付いているので、操作もとても便利だね。
・LINE6【DL4】
15種類のモードを搭載し、3つのメモリー機能。ノーマルなディレイから、かなりぶっ飛んだサウンドまで作ることができる。タップテンポやルーパー機能も、とても使える。
・STRYMON【TimeLine】
12種類のアルゴリズムは、すぐに使えるものばかり。スタジオ・クラスのデジタル・ディレイ、ウォームなアナログ・ディレイ。テープ・エコーやアイス・ディレイと、これ1台で完結してしまう。
・Empress Effects【Tape Delay】
テープ・エコーのサウンドに、特化したエフェクター。かなり細かく、作り込むことができる。テープが、ニュー・ビンテージ・オールドと、3種類から選ぶことができるのにはビックリだ。
・STRYMON【El Capistan Echo】
こちらも、テープ・エコーのサウンドに、特化したエフェクター。若干、使い方に癖があるが、サウンドは申し分ない。テープに発生している異常を、忠実に再現しているのは凄いね。
・TC ELECTRONIC【Flashback2】
7種類のディレイ・プリセットと、3つのTonePrint搭載。MASH機能が素晴らしく、感圧センサーが付いたペダルを踏み込むと、パラメーターが変動して音が飛んでいく。これ1台で、殆どのことはできてしまう。
・Vivie【DolphinDeverb】
ディレイ音にだけ、リバーブが掛かる画期的なエフェクター。リバーブを、自由な比率で設定できる。ディレイとリバーブの、単独使用もOK。あなただけの、繊細なサウンドを作ることができる。
ディレイは、ほんとに種類が多い。どういったディレイ音を、出したいのか?そこから、絞っていくのがいいだろう。
最後に!
ギターは、やっぱり気持ちの良い音で弾きたいよね~。ライブやスタジオ練習だけではなく、自宅練習でも音には拘りたい。
ディレイを深く掛けるだけで、ロング・トーンのフレーズが気持ち良くなる。普段では、思いつかなかったフレーズが生まれることもある。
空間系エフェクターは、歪み系エフェクターと同じく、好みが変わっていくのも普通なんだよね。それくらい、あなたのサウンドを左右するエフェクターと言える。
コンパクト・エフェクターは、簡単に取り換えることができるから便利だ。しかし、マルチ・エフェクターは、使い勝手がいい。
とても悩むけど、最後はあなたの判断で(笑)。
でも、これだけは言っておくけど…。
空間系サウンドは、リッチな気分にさせてくれる!
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