パッチケーブルを軽視すると、エフェクター効果は半減!
ギター大好き~ミチヒサだよ!
今日は、パッチケーブルの選び方について。
(このページは “音楽ギター編:Vol.24” になります)
・メーカーは揃えた方がいいの?
などなど…。
エフェクター同士を繋ぐパッチケーブルだが、意外と軽視されている。
エフェクターは高価でも、パッチケーブルは安物…。よく、見かけるんだよね。
エフェクターの性能を、フルに生かすためにも、パッチケーブルは重要なアイテムだ。選び方が、分からない?でも、大丈夫~私は全力で応援するよ!
ここでは、私があなたの友達!
パッチケーブルは、血管と同じ!
エフェクター同士を繋ぐ、とても大切なアイテム。パッチケーブルを通す度に、サウンドは劣化していく。
音楽ギター編:Vol.18でも話したけど、これはシールドケーブルと同じなんだよね。
少しでも劣化を抑えるために、パッチケーブルにも拘って欲しい。値段以外にも、パッチケーブルには拘るポイントがたくさんある。
あなたのエフェクターに合わせて、パッチケーブルを見つけていこう!
パッチケーブルとシールドケーブルの違い!
パッチケーブルとシールドケーブル(シールド、ケーブル)の違いは何?と、よく聞かれる。この2つの違いは…。
実は、長さだけ!
・シールドケーブル:ギター→エフェクター、エフェクター→アンプのように、3m以上のもの。
・パッチケーブル:エフェクター同士を繋ぐ、10cm~の短いもの。
全く中身は同じ!
楽器店で探す時に、パッチケーブルとシールドケーブルが一緒だと、確かに見づらいね…。ケーブルは、たくさんのメーカーと長さがあるから、別々にした方が探しやすい。
そんな理由から、パッチケーブルという名前が生まれた!と勝手に思っている(笑)。
シールドケーブルについては、こちら👇
パッチケーブルの拘り!
パッチケーブルの拘りは、シールドケーブルと同じだね。拘る点は以下の通り。
・長さ
・プラグ
・サウンド
・耐久性
シールドケーブルと同じで、質=価格と思って間違いない。もちろん、良いものは価格が上がるけど、サウンドにも影響してくる。
実は、パッチケーブルの拘りには、もう1つある。それは…。
柔軟性!
エフェクター・ボードに、エフェクターを並べていく。その際に、硬いパッチケーブルを選ぶと取り回しが良くない。
エフェクターの間隔が広くなったり、無理にパッチケーブルを曲げてしまうことになる。酷い時には、エフェクターが浮いてしまったり、ジャックを傷めることになる。
柔軟性を求めると耐久性が落ちてくるので、信頼性のあるメーカーを選ぶようにしよう!
パッチケーブルを選ぶ時のポイント!
パッチケーブルを使うということは、エフェクター・ボードを使うということになる。パッチケーブルを買う前に、エフェクター・ボードにエフェクターを並べてみよう。
エフェクターによって、インプット&アウトプット・ジャック、AC電源等の位置がバラバラになっている。これらを上手く繋げるように、ベストな長さを決めていこう。
並べていくと、ジャックの位置が気になってくるはずだ。繋ぎにくい場所でも、プラグの形状を変えれば問題ない。
プラグの形状には、S型とL型の2種類がある。パッチケーブルは、この組み合わせが3種類となる。
・SS:両方がストレート型プラグ
・SL:片方がストレート型で、もう一方がL型プラグ
・LL:両方がL型プラグ
LLのパッチケーブルには、2種類ある。
伸ばした時に「コ」の字になるタイプと、「S」の字になるタイプだ。後者の方を、クランクと呼んでいる。
例えば、ジャックが横に付いている同士のエフェクターを繋ぐのに、SSのパッチケーブルでは、間隔が広くなってしまう。この場合は、LLのパッチケーブルを使う。
SSのパッチケーブルは、ジャックが上に付いている同志のエフェクターを繋ぐ。SLのパッチケーブルは、ジャックが上と横のエフェクターに便利だ。
しかし、全てこれでOK!というわけではない。注意したいのは、AC電源の位置だ。
ジャックのすぐ隣にAC電源のインプットがある場合は、L型のパッチケーブルと、干渉してしまうことがある。
AC電源のプラグも、S型とL型があるので、必ず確認しておこう。
パッチケーブルは、最初から良質なものを選ぼう!
音楽ギター編:Vol.18でも話したけど、パッチケーブルもシールドケーブルと同じく、価格と品質は比例すると思っていい。
シールドケーブルと違って、パッチケーブルは、最初から良質なものを選んで欲しい。もちろん、サウンドも変わるので、いきなり高価なものは…と思うかもしれない。
パッチケーブルは、シールドケーブルと違って、断線やプラグが傷むことが少ない。一度エフェクター・ボードに組み込めば…。
殆ど交換することがない!
パッチケーブルを踏んだり、プラグの抜き差しも皆無だ。そうなると、頻繁に取り換えることもない少ないだろう。
では、何を基準にパッチケーブルを選ぶのか?
あなたが、気に入っているシールドケーブルを使っているのなら…。
シールドケーブルと同じものを選ぶ!
先にも話したけど、パッチケーブルとシールドケーブルは同じ。同じ特徴(特性)を持ったものを選ぶ方が、音質劣化を防ぐことにもなる。
シールドケーブルの音域特性を分かっているのなら、あなたが求めている音を崩さないためにも、迷っているなら同じケーブルを選んでみよう。
今から揃えていく!というのであれば、パッチケーブルから選ぶのもありだね。
先にも話したけど、パッチケーブルは頻繁に買い替えることが少ないからね。
おすすめのパッチケーブル!
シールドケーブルと同じく、今まで多くのパッチケーブルを試してきた。過去に使ったことがあるパッチケーブルを、紹介しよう。あくまでも一部だけどね…。
・Providence(プロヴィデンス)
ロー・ノイズで音質が良く、柔軟性もある。プロも使用している、安心のパッチケーブルだ。P203モデルは、パッチケーブル専用として開発されたもの。
・OYAIDE(オヤイデ)
ロー・ノイズで、レンジが広い。若干シースは硬めだが、問題はない。プラグ・ヘッドが小さめなので、使い勝手がいいね。
・MONTREUX(モントルー)
柔軟性があるが、耐久性も問題ない。無駄な、音変化がないのもいいね。プラグ・ヘッドが小さいので、狭いところでも使いやすい。
・Ex‐pro(イーエクスプロ)
太く、芯のある抜けの良いサウンドだ。シース自体が太いので、耐久性は問題ないが、取り回しに注意したい。
・EBS(イービーエス)
側面がフラットなので、エフェクター間隔をギリギリまで詰めることができる。柔軟性もあるので、使い勝手もいい。
・BELDEN(ベルデン)
中低音域が豊かで、艶のある太い音質。耐久性が高く、プロアマ問わず使われている。8412モデルは、ベルデンの定番ケーブルだ。
パッチケーブルは、シースの太さや柔軟性、プラグヘッドの形が様々だ。あなたのエフェクター・ボードに合った、パッチケーブルを見つけよう。
ソルダーレス・パッチケーブルとは?
その名の通り、はんだ無し(ソルダーレス)のケーブルのこと。
通常は、プラグとケーブルを接続するのに、はんだ付けが必要となる。しかも、とても重要だったりする。
ソルダーレスにすることで、簡単に好みの長さに作ることができる。セット販売もあるが、好みのシールドとプラグを使えば、既製品にはないパッチケーブルが手に入る。
ソルダーレス・パッチケーブルは、様々なメーターが発売しているので、既製品に困っているのなら試してみるのもいいだろう。
・Providence(プロヴィデンス)
既製品より、柔軟性があるが耐久性は問題なし。プラグは六角レンチと、プラグキャップの二箇所止めになっている。
・BOSS(ボス)
お試しタイプから、本格的なタイプまで4種類。製作には、少し気を使う必要があるが、マイナス・ドライバーでOK。
・MONTREUX(モントルー)
柔軟性のあるケーブルだが、耐久性もある。ベルデンの8218を使用しているので、癖もなく使いやすい。
・OYAIDE(オヤイデ)
カバーを締め付け、2本のスパナで仕上げる。簡単に、作ることができる。更に二ヵ所の爪が食い込むので、抜けることもない。
・GEORGE L’S(ジョージエルス)
S型もL型も、マイナス・ドライバーで簡単に作ることができる。様々な色が揃っているので、黒以外が選べるのもいいね!
ソルダーレス・パッチケーブルは、あと2cmだけ欲しい!とか、プラグが別のがいいな!というわがままに対応できる。
丁寧に作ることと、振動で緩んでくるものもあるので、その辺りを気をつけておけば大丈夫だよ!
最後に!
パッチケーブルについて、少しは分かってもらえたかな?エフェクター同士を、ストレスなく繋ぐためにも、キチンとしたものを選びたい。
シールドケーブルと同じく、必ず音は減衰する。
それを最小限に抑えるためにも、適正な長さで、良いパッチケーブルを使うようにしよう。だって…。
パッチケーブルを軽視すると、エフェクター効果は半減!
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