多弦ギターは、あなたの可能性を広げる!
ギター大好き~ミチヒサだよ!
今日は、多弦ギターについて。
(このページは “音楽ギター編:Vol.29” になります)
・チューニングは、どうなるの?
などなど…。
近年、多弦ギターを目にすることが多くなった。ベースの多弦は、以前から豊富だっただけに、ギターも種類が増えてきたのは嬉しいね。
弾いてみたいけど、私には無理かも…と感じている、あなた!でも、大丈夫~私は全力で応援するよ!
ここでは、私があなたの友達!
多弦ギターは、珍しい楽器ではない!
ギターは6弦が定番だが、多弦の歴史は意外にも古い。1938年に、ジャズ・ギタリストのジョージ・ヴァン・エプスが、エピフォンと7弦ギターを共同制作した。
ジョージ・ヴァン・エプスが、初めて7弦ギターを使用したのだが、スタンダードな楽器になることはなかった。
何故当時は、7弦ギターが定番にならなかったのか?
ガット・ギターだったということや、7弦のチューニングがローCだったこと。色々な理由があるが、私が思うに…。
6弦で、事足りていた!
それが大きな理由で、多弦ギターは進化しなかったと考えている。決して、珍しい楽器ではない!ということなんだよね。
7弦ギターのブームは、一人のロック・ギタリストから!
アイバニーズは、7弦エレクトリック・ギターを、スティーヴ・ヴァイと共同開発。1989年、ホワイト・スネイクのアルバム「スリップ・オブ・ザ・タング」で初披露。
更に1990年にリリースされた、彼の2ndアルバム「パッション・アンド・ウォーフェア」で、7弦ギター・ブームが巻き起こることになった。
では、何故ブームとなったのか?
ロックというジャンルで使われた。
エレクトリック・ギターだった。
スティーヴ・ヴァイがカッコいい。
こんなところが、理由になるのかな(笑)。
アイバニーズから発売された7弦ギターは、過去に前例のないものだった。ネックやボディはもちろんだが、ピック・アップやアーム付きブリッジの開発。
それらが高水準で、バランスが取られていなければならない。それを見事に作り上げ、スティーヴ・ヴァイがアルバムやライブで証明した!
ロック・インストゥルメンタルのムーブメントと共に、7弦ギターも世界中に知れ渡ることになった!
7弦ギターは、新時代にフィットした!
時代は、一気に7弦時代へ突入!とは、残念ながらならなかった。スティーヴ・ヴァイが、メインで7弦ギターを使っていなかったことが、大きかったのかな?
本格的な、7弦ギター・ムーブメントがやってくるのは、メインで7弦ギターを使うギタリストが現れてからになる。
更に、7弦ギター=テクニカルから、7弦ギター=ヘヴィ・サウンドという形に変わったのも理由の一つになる。
その筆頭が、1994年にデビューしたコーンだ。マンキーとヘッドは、7弦ギターを使いヘヴィなサウンドを駆使して、新しいサウンドを作り上げた。
ニュー・メタルと呼ばれた新しいジャンルは、7弦ギターがトレード・マークにもなった。
ニュー・メタル登場後は、各メーカーが続々と7弦ギターをリリースすることになる。
多弦ギターのチューニング!
レギュラー・チューニングなら、通常の6弦ギターにプラスしていく!という考えで間違いない。
6弦ギターのレギュラー・チューニングは、6弦から【E・A・D・G・B・E】なので、7弦ギターの場合は7弦がB音となる。7弦をA音にすることもあるが、この辺りは好みになるかな。
8弦ギターの場合は8弦がF#となり、9弦ギターの場合は9弦がC#となる。
7弦ギターに関しては、半音下げ・1音下げ・1音半下げ・ドロップチューニング等、様々なチューニングが存在している。
8&9弦ギターの低音弦は、完全4度チューニングが基本になっている。まだ新しいギターなので、新たなチューニング方法が発見されるかもしれないね。
極端なダウン・チューニングをしているギタリストもいるが、これらのギターはダウン・チューニングに耐えられるギターを使っている。弦長を延長しているのは、こうした対策でもある。
ダウン・チューニングをすると、弦の張力が足りなくなることもある。対策としては、弦のゲージを上げたり、弦高を上げたりするといったことで改善されるよ。
7弦ギターを使って感じたこと!
使ってみたいけど、やっぱり気になることはあるよね?私が使ってみて、気が付いたことを紹介しよう。
当たり前だが、低音弦(7弦)が、しっかり鳴る。6弦ギターをダウン・チューニングしたところで、この音を得ることはできない。
弦のテンションが保てなかったり、ピック・アップの出力が足りなかったり…。ぼやけることなく、ローB音を出すことができる。
7弦がプラスされるので、ネックの幅は広くなるが、ネックの質量も増えるということになる。
結果、サウンドは引き締まった感じになるので、ヘヴィ・サウンドにはプラスになるね。
これは見た目そのままだが、出せる音が増える。7弦の開放弦を使ったり、7弦のフレーズを使うことによって、新しいサウンドを作ることができる。
気になることと言えば…。
・重量の増加
・ネックが広くなる
・ミュートする弦が増える
・6弦と併用する場合、セッティングを変える必要がある
・弦代が高くなる
どれも、想像通りだと思う(笑)。弾き心地は、確かに最初は戸惑う。
でも使っているうちに、慣れてくるから心配はないよ!
因みに、私が使っている7弦ギターについては、こちらで。
おすすめの多弦ギター!
今では、ほとんどのメーターが多弦ギターを作っている!といっても、過言ではないだろう。多弦ギターも、手頃な価格から手に入る時代になったのも嬉しいね。
Ibanez RGD
SCHECTER C-7
JACKSON WR7
STERLING JP157
GRASS ROOTS G-HR
E-Ⅱ NT-7B
MUSICMAN Majesty7
Ibanez RG8
SCHECTER DEMON‐8
国内外問わず、多くの多弦ギターがあるので、あなたに合ったギターを見つけてね!
最後に!
7弦ギターを始めて見た時はビックリしたけど、今では8弦や9弦ギターもあるからね。本当に弾けるの?と感じたけど、弾いていれば慣れるから不思議だよな~。
エレクトリック・ギターから、アコースティック・ギターに持ち替えるとイメージ変わるよね?
多弦ギターも同様に、多弦にすることによって、新しいものを生み出す力がある!と言える。
最近は、多弦ギターにはファンフレット仕様も増えてきた。ファンフレットに関しては、またべつの機会に紹介していこう。
あなたのサウンドに、ヘヴィ・サウンドを!そして、新たな世界を見つけて欲しい。
多弦ギターは、あなたの可能性を広げる!
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