演奏の邪魔をするノイズは、エフェクターで除去しよう!
ギター大好き~ミチヒサだよ!
今日は、ノイズ除去系エフェクターについて。
(このページは “音楽ギター編:Vol.36” になります)
・どこに繋ぐのが正しいの?
などなど…。
ギターにノイズは付きもの!と、諦めてしまうのは早い。まずは、ノイズの原因を見つけるのが先決となる。
ノイズ除去系エフェクターは、それぞれに特徴がある。あなたのスタイルに合わせて、選ぶようにしよう。
ノイズ除去系エフェクターはたくさんの種類があるので、どれを選べばいいのか分からないって?でも、大丈夫~私は全力で応援するよ!
ここでは、私があなたの友達!
ノイズの原因を、徹底的に分析しよう!
ノイズの原因は、人それぞれ違う。音楽ギター編:Vol.30でも話したけど、ノイズ除去系エフェクターで解決するのは最終手段。
まずは、以下の4つを徹底的に知らべてみよう。
・ギター
・エフェクター
・シールド(パッチ)ケーブル
・電源
殆どの場合、これらで解決する。しかし、小さなノイズは残ってしまう…。
そこで、ノイズ除去系エフェクターの登場となる。
ノイズ除去系エフェクターの種類!
ノイズ除去系エフェクターは、フィルター系エフェクターに分類される。設定した音域や音量をカットする!というエフェクターで、大きく分けて3種類ある。
・ノイズゲート
設定レベル以下になった瞬間に、ノイズをカットする。
・ノイズサプレッサー
設定レベル以下になった瞬間に、ノイズを緩やかにカットする。
・ノイズリダクション
設定レベル以下の、ノイズをカットし続ける。
ノイズゲートとノイズサプレッサーは、同じ仕組みになっている。入力された音量で、出力とカットを行っている。
演奏中のノイズはカットしないが、設定レベル以下は無音にしてくれる。ノイズサプレッサーの方が、ナチュラルにカットしてくれる(細かく設定できる)と覚えておこう。
但し、設定レベルを強くしてしまうと音がズバっと切れてしまう。違和感がでないように、調整するようにしよう。
ノイズリダクションは、演奏中のノイズにも対応している。要は、ギターの音に含まれるノイズのみを除去してくれる。
とても便利だが、常時ON状態なので原音への影響は避けられない。
各コントロールの使い方!
ノイズ除去系エフェクターも、他のエフェクターと同じようにコントロールが付いている。難しくはないので、使い方(効果)を覚えておこう。
・スレショルド(別名:センス)
カットする音量(音量レベル)を調整。設定音量を下回った音を、全てカット。
サウンドが不自然にならないように、音量を上げていこう。単位は、音量を表すデシベル(dB)となる。
・アタック
音の立ち上がりを調節。アタックを速く設定することで、違和感なく演奏することができる。遅く設定すると、ボリューム奏法効果を作り出すことができる。
サウンドが、自然な印象になるようにしよう。単位は、ミリセカンド(ms)となる。
・リリース(別名:ディケイ)音の切れ目を調節。ノイズカットが始まり、無音になるまでのスピードを調整する。
ロング・トーン時に、違和感がないように設定しよう。アタックの逆の効果と、覚えておこう。
・ホールド
入力信号がスレショルドを超えて、ノイズゲートが開く時間を強制的に設定。ここを長くすることで、スレッショルドを下回っても、音を出すことができる。
・レンジ
ノイズゲートが閉じたときの音量設定。レンジを上げておくことによって、ゲートが閉じたときの音量を下げないようにする。
小さく音が出続けるので、違和感が少なくなる。
コントロールは少ないことに越したことは無いが、あなたが求めている効果が付いているものを選ぶようにしよう!
ノイズ除去系エフェクターの接続順!
接続順は幾つかのパターンがあるが、共通して言えるのは空間系より前!ということだ。試せば、サウンドが変になるので直ぐに分かる。
原則として、消したいノイズの直後に接続となる。ノイズが多く出るダイナミクス系エフェクターや、歪み系エフェクターより後ろに接続した方がいい。
自然にノイズが消えるように、コントロールしていこう。強く掛け過ぎると、不自然になってしまうので気をつけよう。
出音の音量が、スレショルドの設定値以下にならない場合は、効果を発揮できないことがある。
ハウリングが起きるくらいに歪んでいると、ハウリングの音が入ってゲートが閉じないためだ。
ノイズ除去系エフェクターに、センド&リターン機能が付いているものもある。
繋げたいエフェクターのインプットをセンドに、アウトプットをリターンに接続する。繋いだエフェクターだけの効果になるので、綺麗にノイズが除去される。
しかし、理想の接続を言えば…。
ギターの直後!
スレショルドの精度が上がれば、安定するからだ。
要は、音量にメリハリがついている位置が理想となる。スレショルドが安定すれば、誤作動は少なくなる。
アンプ内のノイズにも、ノイズ除去系エフェクターは使える。アンプとノイズ除去系エフェクターの、センド&リターンを繋いでみよう。
私は、ギターの直後と歪み系エフェクター(センド&リターン)の二ヵ所で、ノイズ除去系エフェクターを使っているよ。
おすすめノイズ除去系エフェクター!
ノイズ除去系エフェクターは多くの種類があり、コントロールやジャックの数が違うので、どれを選べばいいのか悩んでしまう。
メーカーやモデル毎で仕様が異なるので、まずはシンプルで使いやすいものから試してみるのがいいだろう。
BOSS:NS-2 Noise Suppressor
初心者から上級者まで、幅広く愛用されているモデル。コントロールは、スレショルドとディケイの2つ。
全ての音をカットする、ミュートモード付き。センド&リターン搭載。
iSP:Technologies Decimator II
コントロールは、スレショルドのみ。愛用者が多い、高性能ノイズリダクション。ミニプラグを使って、もう一台のTechnologies Decimator IIとリンクできる。
iSP:Decimator II G String Noise Reduction
上記モデルに、センド&リターンを追加。上級者向けだが、これ1台あれば問題なし!のノイズ除去系エフェクターだ。
iSP:Deci-Mate Micro Decimator
インプットとアウトプットだけの、シンプルなミニペダル・サイズ。トゥルー・バイパス仕様になっている。
MXR:M195 NOISE CLAMP
コントロールは、スレショルドのみ。センド&リターン搭載。ゲートが作動すると、LEDが点灯してくれる。
TC Electronic:Sentry Noise Gate
瞬時にノイズを除去する、ハードゲイト・モード機能。有名プレーヤーの設定を、無料でダウン・ロードできるTone Printモードも選択できる。センド&リターン搭載。
Electro-Harmonix:Silencer
コントロールは、スレショルド、リリース、リダクションの3つ。幅広い設定ができるが、シンプルで使いやすい。センド&リターン搭載。
最後に!
ノイズ除去系エフェクターは便利だが、まずはエフェクターを使わずにノイズを除去しよう。最後に、ノイズ除去系エフェクターで整える。
強くかければノイズを綺麗に取ってくれるが、気を付けてほしいのは…。
不自然にならないこと!
リリースが短いと、ロング・トーンの途中で音が切れてしまう。サスティーンを意識した設定にしておこう。
もう一つ、ピッキングの微妙なタッチにも注意しよう。
スレショルドが低めだと、ゲートが直ぐに開いてしまう。高めに設定して弱いピッキングだと、逆にゲートが開かない。
この辺りのニュアンスも個人差があるので、あなたに合ったセッティングを見つけて欲しい。
演奏の邪魔をするノイズは、エフェクターで除去しよう!
コメント