ネック・スケールに拘れば、あなたの人生が変わる!
ギター大好き~ミチヒサだよ!
今日は、ネック・スケールについて。
(このページは “音楽ギター編:Vol.35” になります)
・フレット数は、スケールで違ってくるの?
などなど…。
「ダウン・チューニングは、ロング・スケールだろ!」とか、「いやいや、今はマルチ・スケールに限るよ!」と言った話しを聞いたことはあるだろう。
え?聞いたことがない?これらは、ネック・スケールの話しになる。
サウンドを左右するポイントになるので、知っておいた方がいい。詳しいことが、分からない?でも、大丈夫~私は全力で応援するよ!
ここでは、私があなたの友達!
あなたに合ったネック・スケールを、見つけよう!
初めて買ったギターは、見た目重視で決めたはず。音楽ギター編:Vol.21でも話したけど、ギターに拘るポイントはたくさんある。
材質やハードウェアは、サウンドに直結する部分になるけど、ネック・スケールは弾き心地にも関係してくる。
ギターの形には目が行くけど、ネック・スケールは気にしていない人が多い。
ネック・スケールを変えるだけで、弾きやすくなったり、求めているサウンドが得られることになる。
意外と知られていないネック・スケールを理解して、あなたに合ったギターを見つけてみよう!
ネック・スケールとは?
ネック・スケールとは、ギターのネックの長さのこと。
もっと分かりやすく言うと、ギターのナット(0フレット)からブリッジ(サドル)間の長さとなる。また、ネック・スケールは、弦長とも呼ばれる。
間違わないでほしいのは、ネック・スケールとギター・ヘッドの大小は全く関係が無い!ということだ。
ギターを長年弾いていれば、見ただけでネック・スケールは分かる。カタログには、必ずネック・スケールは載っているので心配はない。
では、ネック・スケールの長さが違うと、どう変わってくるのか?
・スケールが長くなると、弦のテンションは強くなり、硬いサウンドになる。
・スケールが短くなると、弦のテンションは弱くなり、柔らかいサウンドになる。
このように、ネック・スケールが変わるだけで、弾き心地やサウンドにも影響が出てくる。
ネック・スケールは、ナットからブリッジまでの長さが表記されているが、稀にナットから12Fまでの長さを測っている場合があるので注意しよう。
ネック・スケールの種類!
ネック・スケールは、たくさんの種類がある。それぞれの、ネック・スケールの特徴を紹介していこう。
ロング・スケール:25.5インチ(648mm)
レギュラー・スケールとも呼ばれ、ギターでは一番多いかな。フェンダーのギターが採用したことで、フェンダー・スケールとも言われている。
ミディアム・スケール:24.75インチ(628mm)
レギュラー・スケールより、間隔が短くなる。ギブソンのギターに多く使われたことで、ギブソン・スケールと呼ばれることもある。
ショート・スケール:24インチ(609mm)
ミディアム・スケールより、1フレット程度短い。上記2種類に比べ、種類は少ない。
エクストラ・ロング・スケール:26.5インチ(673.5mm)
ダウン・チューニング等には、ネック・スケールが長い方がチューニングは安定する。そういった経緯から生まれた。
バリトン・スケール:27~30インチ(685.8~762mm)
エクストラ・ロング・スケールより、更に長くなる。ベースの音域まで、出すことができる。こちらも、ダウン・チューニング専用になる。
マルチ・スケール:メーカー毎に異なる
ファン・フレット・ギターに使われている、ネック・スケール。低音弦側と高音弦側で、ネック・スケールの長さが違う。
ポール・リード・スミス:25インチ(638mm)
ロング・スケールとミディアム・スケールの中間の長さで、ポール・リード・スミスのギターで使用されているスケールになる。
代表的なのは、ロング・スケールとミディアム・スケールとなる。他のネック・スケールは、求めるサウンドによって生まれてきた。
あなたが求めるサウンドによって、ネック・スケールを変えてみるのもいいだろう!
ネック・スケールの特徴!
ネック・スケールが変わると、サウンドや弾き心地はどのくらい変わるのだろうか?
メリットとデメリットも含めて、対比していこう。
テンション(弦の張り)
ネック・スケールが長くなればテンションは強くなり、短ければテンションは弱くなる。ミディアム・スケールのギターは、ヘッドに角度をつけてテンションを稼いでいるのは、そのためなんだよね。
チューニング
ネック・スケールが長くなればチューニングは安定し、短ければチューニングは安定しにくくなる。これは、テンションに比例すると考えていい。
ピッチ(音程)
ネック・スケールが長くなればピッチは安定し、短ければピッチは不安定になる。テンションが強ければ、弦を押さえた時のピッチがシャープしにくくなるためだ。
サウンド
ネック・スケールが長くなれば硬めのサウンドになり、短ければ柔らかいサウンドになる。これは、テンションに比例すると考えていい。
フレットの間隔
ネック・スケールが長くなればフレットの間隔が広くなり、短ければフレットの間隔が狭くなる。フレットの間隔が狭いということは、ハイ・ポジションも狭くなるので、ソロが弾きやすいのか?をチェックしよう。
ダウン・チューニング
ネック・スケールが長くなればチューニングは安定するため、ダウン・チューニングはネック・スケールが長い方がいい。太い弦は音の張りがなくなるので、テンションにも比例してくる。
マルチ・スケール
低音弦側と高音弦側でネック・スケールが違うので、双方に合ったテンションが得られる。チューニングの安定性、サウンドのバラつきが小さい。斜めに打たれたフレットには、慣れが必要になる。
ネック・スケールの特徴が分かっていれば、あなたが選ぶギターも絞られてくるだろう。
あとは試奏してみて、あなたにピッタリの1本を見つけよう!
ネック・スケールとフレット数!
ギターのフレット数は、22フレットと24フレットが多い。もちろん、21フレットや27フレット等、決まりは全くない。
そこでよく聞かれるのが、フレット数が違うと、ネック・スケールの長さも変わるの?という質問。答えは…。
変わらない!
22フレットと24フレットでは、明らかに長さが違うでしょ?と言われるのだが、それは指板の長さが違うだけで、ネックの長さが違うわけではない。
冒頭でも話したけど、ネック・スケールとは、ギターのナット(0フレット)からブリッジ(サドル)間の長さ。フレット数が幾つであっても、全く関係がない。
同じロング・スケールに、22フレットと24フレットが存在するのは、そういうことなんだよね。
この辺りは、ネック・ジョイントにも絡んでくるので、またの機会にでも話していこう!
ネックジョイントについては、こちら👇
ネック・スケール別ギター!
ネック・スケールの違うギターは、様々なメーカーで作られている。どんなギターがあるのか、紹介していこう!
ロング・スケール
ミディアム・スケール
ショート・スケール
エクストラ・ロング・スケール
バリトン・スケール
マルチ・スケール
ポール・リード・スミス
同じメーカーでも、違うネック・スケールを作っていることもあるので、カタログのスケールをチェックしよう!
最後に!
ネック・スケールの特徴は、ギターの個性の一つ。サウンドや弾き心地に、大きく関係することは分かってもらえただろう。
もちろん、ネック・スケールの差異を気にしない人もいるが、私はかなり拘る。ネック・スケールによって、弦の太さ等を変えることで、テンションを均等に保つようにしている。
ギターの良いところを、最大限に引き出したい!という思いからなんだけどね。
本文で触れなかったが、ベースにもネック・スケールの種類はある。
ロング・スケール:34インチ(864mm)
ミディアム・スケール:32インチ(812mm)
ショート・スケール:30インチ(762mm)
エクストラ・ロング・スケール:35~36インチ(889~914mm)
ギター同様に、ベースにもマルチ・スケールはある。
様々なネック・スケールを知れば、新たな世界が見えてくるはずだ。欲しかったサウンドや、最高の弾き心地が手に入れば最高だね!だから…。
ネック・スケールに拘れば、あなたの人生が変わる!
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