ワーミー・ペダルを使って、異次元のプレイを生み出そう!
ギター大好き~ミチヒサだよ!
今日は、ワーミー・ペダルについて。
(このページは “音楽ギター編:Vol.44” になります)
・どういった使い方をするの?
などなど…。
ワーミー・ペダルとは、音程を自由自在に、無段階に変化させることができるエフェクターだ。
操作が難しそうに感じるが、音程を設定してペダルを踏みこむだけ!
どういった場面で使うのか分からないって?でも、大丈夫~私は全力で応援するよ!
ここでは、私があなたの友達!
ワーミー・ペダルは、あなたの魅力を引き出す!
ワーミー・ペダルは、飛び道具的なエフェクターだが、機能的に見るとピッチ・シフターの仲間となる。
通常のピッチ・シフターと異なる点は、設定した音階を無段階でベンドできるということだ。
ロック式トレモロ・アームのように、アップ&ダウンと操る事ができる。音色に関しては、ピッチ・シフターとは違ったサウンドを作ることができる。
他にも、ピッチをずらしてディチューン効果を作ったり、ダウン・チューニング等。単純だからこそ…。
・様々な使い方ができる!
・個性が反映される!
・独自のサウンドやプレイができる!
効果が大きいエフェクターなので、あなたの魅力が引き出せるというわけだ。
ワーミー・ペダルは、ギタリストの常識を覆した!
名前の由来は、ワミー・バー(海外では、ワーミーではなくワミー)。要は、トレモロ・アームの俗称だね。
もっと遡ると、トレモロ・アームはブルース・ギタリストが、和音にヴィヴラート効果を付けたい!という発想からだった。
ワーミー・ペダルの登場で、ノン・トレモロ・ギターもアーム効果を得ることができるようになった。ギターの見た目を変えずに、アーム・プレイができることで人気を得た。
発売当時、トレモロ・アーム搭載のギタリストには邪道!と言われていたが、それも直ぐに打ち砕かれた。
アームを使えば、チューニングの狂いから逃げることはできない。ロック式トレモロ・アームで、その点は改善されてはいたのだが…。
ピッチの可変を、足元で無段階にコントロールできるハード・ウェア。トレモロ・アームとは似て異なる、擬似アーム効果。
常に新しい奏法を生み出すロック界に於いては、ワーミー・ペダルは近年に無かったエフェクターでもあった。
足元でコントロールするということは、手が自由になる。どんなプレイをしていても、自由にアーミング効果を加えることができる。
更には、アーム・プレイ中にピッチ・ベンド効果を足元で操作ができる。トレモロ・アーム搭載のギタリストは、新たなプレイを次々と生み出していった。
ワーミー・ペダルの歴史!
1980年代、ピッチ・シフターというエフェクターが登場。ギタリストのラック・システムには、必ずと言っていいくらい組み込まれていた。
高価なラック・システムが並ぶ中、デジテックがIPS-33Bを発表。手が届く価格帯ということもあったが、画期的な機能が爆発的な人気を得た。
エクスプレッション・ペダルを使い、ピッチを変化させることができる。多くのミュージシャンが使い始めたことから、単体ユニットとしてワーミー・ペダルが誕生した。
1989年に、Whammy(WH-1)が発売。今となってはスペックの低さが際立つが、それを凌ぐサウンドがギタリストに愛された。
二代目ワーミー・ペダルは、Whammy2(WP-2)。唯一の黒色の筐体で、モード切替のフット・スイッチが搭載された。
三代目ワーミー・ペダルは、マルチ・エフェクター・ペダルとなったXP‐100(Whammy-Wah)。このシリーズは、マルチ・エフェクターの道を進むことになる。
初代ワーミー・ペダルのインパクトを超えることが出来ず、次第にワーミー・ペダルの人気は無くなっていく。
そこで、余計なものを省き、原点回帰を図ることになる。
四代目ワーミー・ペダルは、Whammy4(WH-4)。初代ワーミーの復刻版と呼ばれたが、あらゆる部分で進化を遂げた。
筐体はスチール製となり、ペダルを大きくすることで操作性がアップ。MIDIを搭載することで、ワーミー・ペダルの全てのサウンドを使うことができるようになった。
五代目ワーミー・ペダルは、Whammy5(WH-5)。初代ワーミーを彷彿させる筐体だが、WH‐4を超える機能が追加された。
ワーミー・ペダルと言えば単音のみだったが、念願の完全和音対応となった。和音の音階を、瞬時に違和感無く、スムースにピッチ変更できる。
通常のエフェクターと同じ、9VDCに変更。ワーミー・ペダルは、音痩せが懸念されていたが、トゥルー・バイパスを搭載させることでかなり解消された。
WH-4に、ドロップ・チューン・エフェクトを搭載したWhammy DT。半音毎に最大7半音までと、1オクターブのダウン&アップ・チューニングが可能。
ダウン&アップ・チューニングをシミュレートすることができるので、ギターのチューニングを瞬時に変化させることができる。
更に、ハンマーオン&プルオフ奏法の効果が得られる、モーメンタリー・フット・スイッチも搭載。
デメリットとしては、Whammy DTの筐体は大きい。シンプルにワーミー・ペダルだけしか使わないなら、WH-5を選ぶようにしよう。
ワーミー・ペダルを繋ぐ順番!
ワーミー・ペダルは、ピッチ・シフト系のエフェクター。音程を正確に変化させるためにも、歪み系エフェクターの前に繋ぐのが一般論。
歪んだ音は倍音が増えるので、正確な音程検出することが難しくなるからだ。
いつも言っているが、複数個のエフェクターを繋いだ時は、後ろのエフェクターが優先されて効果も大きくなる。
ワーミーのトリッキーでエグい効果が欲しければ、歪み系エフェクターの後ろに繋ぐといい。
実は、歪み系エフェクターの後ろに繋ぐギタリストが多いのも事実。音程の正確性よりも、ワーミーの効果を求めるからだろうね。
壊れることはないので、あなたの好みに合ったセッティングを試してみよう。
ワーミー・ペダルの使い方!
ワーミー・ペダルは、あなたの発想で様々なサウンドを出すことができる。
・リフで使うのか?
・ソロで使うのか?
・効果音的に使うのか?
色々なことができるので、まずは特に考えることなく使ってみよう。ワーミー・ペダルに慣れることが、一番の近道だからね。
ワーミー・ペダルは、かかと側で原音のみ、つま先側でエフェクト音となる。踏み込んでいくと、スムースにベンド・アップ(又はダウン)していく。
WH-5は、3つの使い方ができる。
・Whammyエフェクト
2オクターブ・アップから、3オクターブ・ダウン(DIVE BOMB)まで選択できる。
一番使われるのは、1オクターブ・アップだろう。私も、リフやソロに使っている。ワーミー・ペダルのサウンドが、一番分かりやすいからね。
アーム・ダウンを、足でコントロールするのも面白い。右手が自由になるので、新たなプレイが発見できるだろう。
意外なところでは、2度ダウンを使っている。リフやソロでも使っているけど、これがとても使える。
・Harmonyエフェクト
原音+エフェクト音の、2声ハーモニーを出すことができる。
定番の1オクターブ・アップ&ダウンから、2度アップ&3度アップといったハーモニーが、9種類揃っている。
あなたが使いたいハーモニーを選んで、使ってみよう。ハマる音階があれば、大きな武器になるはずだ。
私は、短3度アップ&長3度アップ、5度ダウン&4度ダウンを使っているよ。
・Detuneエフェクト
原音から、少しピッチをずらしたエフェクト音を出すことができる。
マルチ・エフェクターにも入っていたりするので、この効果を知っている人もいるだろう。コーラスとは違った、サウンドの広がりを得ることができる。
SHALLOWとDEEPの、2種類が搭載されている。DEEPの方が、ピッチのずれが大きい効果がある。
これらは、全てMIDIでコントロール・チェンジできる。MIDIペダルを使って、様々なサウンドを使いこなそう!
ワーミー・ペダルのデメリットは、考え方次第!
ワーミー・ペダルは、複雑な回路を通っているため、どうしても避けられないデメリットが存在する。
・音痩せ
・レイテンシー
音痩せとは、芯の無い音質劣化のこと。WH-5は、トゥルー・バイパスとなったので、この点はかなり解消された。
レイテンシーとは、弾いた音が遅れて聴こえること。これは、音程変化系エフェクターの共通懸念。
初めてのワーミー・ペダル(WH-1)は、繋げるだけで明らかに音質劣化していた。モデル・チェンジを繰り返す度に、少しづつ解消されてきたのも事実。
特に、WH-4からWH-5への進化には驚いた。初めてのワーミー・ペダルがWH-5なら、気になるかもしれないけどね(苦笑)。
私が思うに、ワーミー・ペダルには…。
原音を崩さないという考えは不要!
音痩せ対策は、他にもある。レイテンシーも、そこまで気になるものでもない。ワーミー・ペダルを使ってる!というサウンドで、いいんじゃないかな?
所詮は飛び道具だし、ワーミー・ペダルのサウンドも含めて、サウンド・メイクをしていけばいい。
世界中のギタリストが愛用しているのだから、言うほど気にしなくても大丈夫!
おすすめワーミー・ペダル!
ワーミーとは、デジテックの製品名。マルチ・エフェクターに、ワーミーと同じ機能があったりするけど、音程変化系エフェクターということになる。
ワーミー・ペダルを選ぶなら、以下の2種類ということになる。
・DIGITECH(デジテック)【Whammy5(WH-5)】:従来のワーミー機能に、和音のピッチ変化にも対応した最新モデル。
・完全和音対応
・クラシック&コード・スイッチ装備
・トゥルー・バイパス仕様
・9VDC対応
・MIDIインプット装備
・DIGITECH(デジテック)【Whammy DT】:ワーミー・ペダルに、ドロップ・チューン・エフェクトを搭載したモデル。
・ドロップ・チューニング・エフェクト搭載
・モーメンタリー・フット・スイッチ搭載
・トゥルー・バイパス仕様
・9VDC対応
・MIDIインプット装備
・FS3Xフット・スイッチ接続可能
その他の機種も、紹介しよう。
・DIGITECH(デジテック)【drop】:Whammy DTに搭載されているドロップ・チューニング・エフェクトを取り出したエフェクター。
・DIGITECH(デジテック)【Whammy Ricochet】:ワーミー・ペダルのペダル・レス仕様。7種類の音程が、選択可能。
・Electro-Harmonix(エレクトロ・ハーモニクス)【Pitch Fork】:3つのモードで、3オクターブまでのアップ&ダウン。エクスプレッション・ペダル使用可能。
・ BOSS(ボス)【PS-6 Harmonist】:-3~+4オクターブまで設定可能。ピッチ・シフターも欲しいなら、おすすめ。エクスプレッション・ペダル使用可能。
・DIGITECH(デジテック)【BASS Whammy】:ベース専用の、ワーミー・ペダル。トゥルー・バイパス、MIDI装備。
シンプルにワーミーを楽しみたいなら、使い方もシンプルなWH-5一択。
ピッチ・シフター系でもワーミー効果は出せるので、またの機会に詳しく紹介しよう。
最後に!
ワーミー・ペダルは、飛び道具的なエフェクターだが、使えるサウンドは豊富だ。
オーディエンスを驚かせることもできるし、美しいサウンドを奏でることもできる。要は、使い方次第ということになる。
多くのトップ・ミュージシャンが使っているが、特にこの三人のワーミー・ペダルの使い方はお手本になる。
スティーヴ・ヴァイ
ダイムバッグ・ダレル
トム・モレロ
三者三葉の使い方なので、あなたが気に入った使い方を真似てみるのもいいだろう。
音痩せが気になるなら、ループスイッチャー等を使う。原音が変わるのが嫌なら、イコライザー等で補正する。
エフェクターを使う限り、この手のデメリットは付きものだが、それ以上のインパクトを与えるのがワーミー・ペダルだ。
ワーミー・ペダルを使って、異次元のプレイを生み出そう!
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