ワウワウ・サウンドで、ギターの音色に表情をつけよう!
ギター大好き~ミチヒサだよ!
今日は、ワウについて。
(このページは “音楽ギター編:Vol.25” になります)
・足で上手く操作できるの?
などなど…。
ワウは、カッティングからソロまで、様々な場所で使うことができる。歪み系エフェクターと同様に、あなたのサウンドの顔になる。
元々は、ロック・ギタリストから派生したが、今ではジャンルを問わず使われている。足で操作するので、慣れは必要だけどね。でも、大丈夫~私は全力で応援するよ!
ここでは、私があなたの友達!
ワウは、イギリスのアメリカ進出から生まれた!
JMI(Jennings Music Industries)は、VOXブランドで大成功を収めていた。1960年代中頃になると、JMIはアメリカでの販売を考えた。
そこで手を組んだのが、アメリカの輸入代理店Thomas Organだった。
両社は、VOXのアンプを共同で開発。AC‐100に搭載されていたミッドレンジ・ブースター回路を改良している時に、Thomas Organのエンジニアが偶然作り出した!
この回路を、VOXのボリューム・ペダルに組み込み、1966年にプロトタイプが完成。翌1967年に、THE CLYDE McCOY WAH-WAH PEDALとして発売。
ワウ・ペダルは、EME(Electonica Musicale Europea)で製造(JMI、Thomas Organ、イタリアの楽器メーカーEKOの合同会社)。
このモデル名の経緯は、トランペット奏者Clyde McCoyの名前から付けられた。ホーンの部分を、手やミュートで塞ぐ奏法(ワウワウ・ミュート)をしていたことからだ。
初期モデルには、ペダルの裏蓋に、彼の似顔絵が描かれていた。
ブリティッシュ・インヴェイジョンについては、こちら👇
ワウを、最初に使ったギタリストは?
プロトタイプは、有名ギタリストへ直接送られたが、最初にレコーディングに使用したのは…。
エリック・クラプトン!
しかも、彼はニューヨークの楽器店で購入したというのだから、プロトタイプは送られなかったのかな?ちょっと、疑問だけどね。
エリック・クラプトンは、クリームの2ndアルバム「カラフル・クリーム」(1967年リリース)収録の「英雄ユリシーズ」で使用している。
これが、最初のワウ・ペダルを使ったレコーディング曲と言われている。
因みに、1969年に THE CLYDE McCOY WAH-WAH PEDALは、WAH-WAH MODEL V846に変更。1970年には、EMEからJEN ELECTRONICAが独立し、Crybabyを発売した。
ワウ・ペダルの使い方!
ワウ・ペダルは、ギターの周波数帯を変えるエフェクター。踏み込めば高音域がブーストされ、戻せば中低音域がブーストされる。
使い方は至って簡単だが、センスが必要だ。どういった場面で、どういった操作をするのか?
気が付くと、ワウ・ペダルを使いすぎ~なんてこともあるからね(笑)。
カッティング、バッキング、ソロ…。ワカチャカしたり、半止めしたり、ギター・サウンドに豊かな表情を付けることができる。
足で操作するので、練習は必要になる。リズムよく操作しないと、カッコ悪いからね。自宅で練習するときの、ポイントとしては…。
靴を履いてワウ・ペダルを操作する!
自宅での練習は、素足が当たり前だよね。でも、スタジオやライブでは、靴を履いているでしょ?ペダルの感覚は繊細だから、素足と靴では全く違う。
慣れてしまえば大丈夫だけど、最初のうちは違和感があるかも…。
上手く操作ができない!と思ったら、靴を履いて練習するようにしよう。
ワウ・ペダルは、どこに繋ぐの?
ワウ・ペダルに限らず、エフェクターの繋ぐ順番は関係ない。しかし、サウンドが激変するので、その仕組みは分かっていた方がいい。
ここでは、一般的な繋ぎ方を紹介しよう。
歪み系エフェクターを使わない場合は、コンプレッサー等の直後で、モジュレーション系や空間系の前に繋ぐ。
歪み系エフェクターを使う場合は、歪み系エフェクターの前後になる。どちらに繋ぐかによって、サウンドは大きく変わってくる。
歪み系エフェクターの前に繋ぐと、ワウの特定の周波数だけをブーストすることになるので、シンプルで使いやすいサウンドになる。
歪み系エフェクターの後に繋ぐと、ドライブしたサウンドの一部をワウでブーストすることになるので、強烈でダイナミックなサウンドになる。
どちらにするかは、あなたの出したいサウンドで決めればいい。
使いやすいのは前者だが、物足りなければ後者を選ぼう。但し、かなり派手なサウンドになるので、あなたの耳で確かめて欲しい!
歪み系エフェクターについては、こちら👇
ワウ・ペダルを探そう!
足で踏み込み操作するので、他のエフェクターに比べてトラブルも多い。頻繁に買い替えるものではないから、しっかりしたメーカーのエフェクターを選びたい。
選ぶ基準は、あなたが好きなギタリストが使っているワウ・ペダルだね。
細かく周波数を変えられるものもあるが、基本的に同じサウンドを得ることができる。
使い勝手に関しては、メーカーや機種によってが違うが、初めてなら気にすることはない。スイッチがあるか?ないか?くらいだね。これは、後の章で説明しよう。
ワウ・ペダルを使う場合、エフェクター・ボードに設置するのか?という質問を受ける。これは、どちらでもいい。
但し、足で操作をするので、エフェクター・ボードはしっかりしていないと心配だね。重量もあるので、固定もしっかりしておこう。
私は、他のペダルとの位置関係があって、エフェクター・ボードには組み込んでいない。これは、あなたの好みで大丈夫。
気になるワウ・ペダルを見つけたら、メーカーやショップのホームページを見てみよう。エフェクター・ボードに組み込むなら、大きさも確認できるからね。
エフェクター・ボードの設置については、また別の機会に紹介していこう。
パッチ・ケーブルについては、こちら👇
ワウ・ペダルと言えば、この2トップ!
ワウ・ペダルは、色々なメーカーから発売している。シンプルにワウだけのものから、他のサウンドも得られるものまである。
ワウ・ペダルと言えば、VOXとJIM DUNLOPの2トップ!まずは、ここからスタートするのがいいだろう。
・VOX【V847‐A】:VOXワウと言えば、これ!1960年代の、オリジナルに近いサウンドだ。
・VOX【V845】:V847‐Aより、全体的に落ち着いたサウンドだ。軽量なのが、いいね。
・VOX【V846‐HW】:VOXワウの、フラッグシップ・モデル。耐久性・サウンド共に、VOX最高峰だ。
・JIM DUNLOP【GCB‐95】:Cry Babyと言えば、これ!高域の変化量が豊かなので、VOXより派手だね。
・JIM DUNLOP【GCB‐95F】:GCB‐95より可変幅は狭いが、ヴィンテージ仕様となり、VOXワウに近いサウンドだ。
・JIM DUNLOP【GCB‐95Q】:GCB‐95の、踏み込みスイッチの無いワウ・ペダルだ。
その他の、おすすめワウ・ペダル!
ワウ・ペダルは、様々なメーカーから出ている。VOXやJIM DUNLOPを基準にして、探してみるのもいいだろう。
・MORLEY【CLASSIC】:光センサー内蔵で、踏み込めば自動でオンになる。レンジは広いが、とてもオーソドックスなサウンドだ。他に、様々なエフェクトが付いたモデルもある。
・Xotic【XW‐1】:THE CLYDE McCOY WAH-WAH PEDALのサウンドを、ベースに製作。細かい設定ができるので、多彩なワウ・サウンドを作ることができる。
・BBE【Ben Wah】:ハーモニー・コントロールで、ワウのレスポンス調整ができる。2トップに近いサウンドを、作ることができる。本〇!さえなければ(笑)。
・BOSS【PW‐3】:2つのモードで、全く別のサウンドを作ることができる。見た目の好みが出そうだが、ロー・ノイズで音痩せも気にならないのは、さすがBOSS。
・Ibanez【WH10V3】:レンジ・可変幅の広さと、ワウの掛かりの良さで、すでに3代目となった。レンジを切り替えれば、ベースにも使える。
・MXR【MC404】:多彩なトーンを目的に、カスタム・オーディオ・エレクトロニクスとMXRが共同開発したワウ・ペダル。2種類のワウ・サウンドを使え、ブースト・モードを搭載。
他にも、たくさんのメーカーがワウ・ペダルを作っている。それぞれカラーが違うので、まずはメーカーを絞ると見つけやすいだろう。
因みに、私はワウ・ペダル大好きなので、現在6個所有している(笑)。
それぞれ、サウンド等が異なるので、使い分けているけどね。
最後に!
ギターに表情を付けたり、華やかにするには、エフェクターは欠かせない。ワウ・ペダルは、自分で操作しながら表情を付けるエフェクターだ!
フレーズやリズムに合わせて操作するので、ある程度の練習は必要になる。しかし、マスターすれば、あなたにとって大きな武器になるだろう。
最近は、小さなワウ・ペダルもある。エフェクター・ボードに、コンパクトに設置したいという要望からだろう。
他にも、勝手にワウ・サウンドを実現してくれるオート・ワウというエフェクターがある。ピッキングに合わせて、ワウが掛かる仕組みだ。
どちらがいいのか?は、あなた次第だが、やっぱり自分で操作する方が面白い。様々なシチュエーションに、対応できるからね。
あなたのギター・サウンドに、何か足りないのなら…。
ワウワウ・サウンドで、ギターの音色に表情をつけよう!
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